損失を出さない「ロスカット」

FXは当然リスクも付きものな投資ですので、そのリスクを完全に取り除くことはできません。
しかし、リスクをコントロールしたり、限定させることは可能です。その為にはロスカットの概念を理解しなければなりません。

ロスカットとは、自分が保有しているポジションとは反対方向にレートが進んだ際に、これ以上損失を出さない為にマイナスで決済する事です。

特に金融の世界ではリーマンショックやサブプライムショックといった大暴落が突然起こる事があります。それは自分が見ていないときにおこる事もありますので、ロスカットは成り行きで注文を出すのではなく、あらかじめ逆指値で注文を出しておくようにしてください。

また多くの金融ショックは下落で起こる事が多いのですが、そのような変動をガラと呼びます。
ガラとは相場が急激に変動して下げることを指していて、ナイアガラの滝からきているようです。
ですので買いポジションを意味するロングの際には特に注意が必要です。

ちなみに相場が逆行した際に行う行動はロスカットの他にナンピンという操作があります。
これは例えばロングをしていた際にレートが下がったら、さらにロングポジションを追加する事で、そうする事でトータルの保有しているレートの平均値を下げることができます。

ナンピンを駆使した取引方法もありますが、何の計画もなく行うと損失を拡大させる恐れがあるので初心者はナンピンよりもロスカットしましょう。

損失が発生するかもしれないシチュエーション

大きな損失を生み出す前に被害を最小に抑える

投資をするのであれば利益を生み出すことを目的として活動するのが一般的ですが、FXも投資である以上は一定のリスクを負うことになります。

考えていた方向に為替相場が進む場合には利益を生み出すことができますが、反対方向に相場が進んだ場合には損失を生み出してしまうことになるでしょう。
このような事は最低限想定しておかなければならないため、損失が発生しそうな場合の対応方法についても学んでおく必要があります。

例えばロスカットはそのような局面で必要になる知識として重要なものです。

これは損切りとも呼ばれており、損失が拡大しすぎる前に確定させることによって被害を最小に抑えるという活動です。
ある程度思い切った判断が必要になるため、これができるかどうかが投資家として利益を積み重ねていくことができるかどうかを分けることになります。

レバレッジの高い状態でこの判断が遅れる事は大きな損害を生むことになりますので、最近では一定の条件を超えると自動的にロスカットする仕組みも搭載されています。

強制的に決済することによって、大きすぎる損失を未然に防ぐことができる仕組みが作られているのです。